最近、20代~30代の女性に甘酒を飲む人が増えています。彼女たちが飲む目的は、美肌効果!
「飲む美容液」とメディアで取り上げられたことで、一気に注目があつまった甘酒の美容効果!甘酒にどんな美容効果があるのか、ダイエットにもいいのかなどを調べてみました。
「飲む美容液」って何?
甘酒の美容効果が注目されるきっかけの一つになったのが、NHKの番組「あさイチ」で紹介された『飲む美容液!驚きの“甘酒”パワー』という言葉。
米麹甘酒に美肌効果があることが紹介されました。
甘酒には、米麹を原料とした米麹甘酒と、酒粕を原料とした酒粕甘酒があります。
それぞれの詳しい説明と健康への効果を、こちらで紹介しています。
甘酒の美肌効果は?
『週に1日以上のペースで甘酒を飲んでいる人が「甘酒に期待している効果」』の上位5つをみると、美肌効果は、2位にランクインしています。それだけ美肌効果に期待して、みなさん甘酒を飲んでいるんですね。
2位:美肌効果
3位:便秘解消・整腸作用
4位:免疫力の向上
5位:リラックス効果
参考 インテージ -発表!2017年好調カテゴリーランキング『「甘酒」は誰が、どのような効果を期待して飲んでいるのか?』
甘酒には、具体的にどんな美容効果が期待できるのでしょう。
肌のキメが整う
NHKの番組「あさイチ」で『飲む美容液!驚きの“甘酒”パワー』として紹介されたのが「肌のキメが整う美肌効果」です。
これは、高岡素子教授(神戸女学院大学)と月桂冠総合研究所との共同研究で分かったことでした。
飲む量としては、1日100ml飲んだグループより200ml飲んだグループのほうが、肌の水分量が高くなりキメが整う結果になりました。
本研究では、米麹甘酒を4週間継続的に飲むことで、首や腕のキメが整う効果がみられました。飲む量では100ml摂取群より200ml摂取群のほうが肌の水分量が高く、水分蒸散量が抑えられ良好な肌の状態となる傾向が見られました。よって、米麹甘酒を継続的に飲むことで、美肌への効用が期待されます。
引用元:甘酒による美肌効果を確認!(神戸女学院大学との共同研究)
目の下のクマ改善
「林修の今でしょ!講座 3時間SP」の「話題の甘酒のスゴい力を学ぼう講座」で紹介されたのが、目の下のクマ改善効果です。
前田憲寿教授(東京工科大学)と森永製菓との共同研究で明らかになりました。
皮膚の表面温度が甘酒を飲む前に比べて上がったそうで、そのために老廃物の排出が促進されクマが改善されたのではないかと考えられています。
参考『“酒粕”と“米麹”を使用した甘酒』の飲用で“目の下のクマの改善”が見られました!
ニキビの改善・予防
目の下のクマ改善効果が確認できた研究では、ニキビの改善・予防効果も明らかになりました。
ニキビは、余分な皮脂が毛穴に留まることが原因の1つと言われています。
細胞レベルの実験を行ったところ、甘酒の原料となる酒粕や米麹を脂肪細胞に添加すると、脂肪細胞での脂肪の蓄積が抑えられることが分かったそうです。
脂肪細胞での皮脂の蓄積が減ることで、肌の余分は皮脂が減り、ニキビの改善・予防につながると考えられています。
参考『“酒粕”と“米麹”を使用した甘酒』の継続飲用で皮脂抑制効果が見られました!
便秘解消の効果は?
腸内環境を整えて便秘解消
肌あれに悩む女性に多いのが、便秘。
甘酒には食物繊維や、大腸で善玉菌のエサとなるオリゴ糖、代謝促進効果のあるビタミンB群が豊富に含まれているので、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれる働きがあります。
住吉 和子教授(岡山県立大学)の研究では、1日1回甘酒を飲むことにより、便秘が改善される可能性があることが確認されました。
便秘は肌荒れの原因の一つとも言われています。便秘が解消することで、肌荒れの改善も期待できますね。
乳酸菌効果で整腸作用を向上
「麹だけでつくったあまさけ」がテレビで取り上げられ大人気になった八海醸造株式会社(以降 八海山)。八海山の広報のかたの話しでは、甘酒の人気が出始めたころ「ヨーグルト」と比較されることが多かったそうです。
ヨーグルトといえば「乳酸菌」ですよね。甘酒にも乳酸菌は多少含まれているようですが、ヨーグルトほどではないそうです。ですが最近、乳酸発酵を付加し乳酸菌も摂れる甘酒が登場してきています。
例えば、次の2つの商品はネットやテレビなどのメディアに取り上げられ話題になりました。
- 乳酸発酵の麹あまさけ
- マイグルト
「乳酸発酵の麹あまさけ」は、八海山が新たに作った甘酒です。甘酒の風味を良くするために植物性の乳酸菌を添加させたところ、風味がよくなっただけではなく、米麹甘酒には含まれていなかった栄養素も増えたそうです。
「マイグルト」は寺田本家の商品で、植物性乳酸菌を加え発酵させた甘酒です。世界ふしぎ発見の「太りにくい!老けにくい!その秘密はここにあった 知られざる腸内細菌パワー」で紹介され人気が出ました。
マイグルトの場合は、八海山とは逆の発想でした。
「乳酸菌をもっと手軽にとってもらいたい!」という想いから、甘酒に乳酸菌を加えることを思いついたそうです。米麹甘酒は通常1晩発酵させますが、マイグルトは1週間かけて低温でゆっくり発酵させ乳酸菌を増やしています。
ダイエットにもいいの?
美容にいいと聞けば、次に気になるのがダイエットにはどうなの?ということ。調べてみるとダイエットに向くか向かないは、賛否両論です。
米麹甘酒は、100g(約100ml)当たりのカロリーが81kcalあります。このカロリーを低いと考えるか、高いと考えるかによって、ダイエットに向く向かないが決まるようです。
100g当たりのカロリー
米麹甘酒 | 81kcal |
ごはん(精白米) | 168kcal |
チョコレート | 557kcal |
コーラ | 46kcal |
ごはんを食べていた朝食を米麹甘酒に変える。午後、小腹がすいたときについつい食べてしまっていたおやつを米麹甘酒に変える。といった感じの「置き換えダイエット」には効果がありそうです。
米麹甘酒は自然の甘さがあり、満腹感も得られるので、100ml(コップ半分)くらいの量でも満足できます。しかも「飲む点滴」と呼ばれるほど身体に必要な栄養素が含まれています。必要な栄養素が不足しがちなダイエットの強い味方になりそうです。
いま食べているものはそのままに米麹甘酒を飲むとダイエットには逆効果です。ごはん半分のカロリーを余分にとってしまうことになります。
もし、ダイエット中で肌が荒れてしまい、美肌のために甘酒を飲みたいと思っているなら、同じくらいのカロリーの食事と甘酒を置きかえて飲むようにしましょう。
まとめ
- 肌のキメが整う
- 目の下のクマが改善する
- ニキビが改善する
といった美肌効果が、甘酒には期待できることが分かりました。食物繊維も豊富なので便秘の解消、それにともなう肌荒れの改善も期待できます。
八海山の「乳酸発酵の麹あまさけ」は、甘酒よりも風味がよく、米麹甘酒にはない13もの栄養素が入っています。
寺田本家の「マイグルト」は、1週間かけて低温でゆっくり発酵させ乳酸菌を増やしています。生きた乳酸菌が働いているため「飲むヨーグルト」とも呼ばれています。
味は甘酒ほど甘くなく、少し甘酸っぱい感じです。甘酒のようなとろみや、米の粒はそれほど残っていないので、わりとさらっと飲むことができます。
お気に入りの甘酒がすでにあるなら、サプリメントの乳酸菌を自分で加えるという方法も!
例えば、『モバイルmygurt(モバイル マイグルト)』は、植物乳酸菌をフリーズドライにし、粉末にしたサプリメントです。味はないので、甘酒にさっと溶かして使うこともでき、とても手軽です。
例えば、米麹甘酒の『飛騨天領酒造 造り酒屋の「甘酒のもと」』は、そのままストレートで飲んでも美味しいですし、自分の好みの濃さに薄めて飲んでもいいので、その日の食事に合わせて量(カロリー)を調整して飲めるので便利ですよ。
色々な甘酒をこちらでも紹介しているので、参考にしてください。
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