甘酒11種類を飲み比べ!おいしさで比較【米麹、酒粕、玄米甘酒など色々】

発酵食品

スーパーで手に入る甘酒や、自分で買うにはちょっと勇気がいる玄米甘酒や乳酸菌入りなど11種類の甘酒を飲み比べてみました。

 

  • お正月くらいしか甘酒を飲まない
  • 実は甘酒が苦手という

というメンバーに飲み比べてもらったので、甘酒を飲んでみたいけれどクセが心配という方にも参考になると思います!

飲み比べた甘酒と方法

飲み比べた甘酒

今回、飲み比べてみた甘酒は、こちらの11種類です。

 

  • 手作り酒粕甘酒
  • 飛騨天領酒造 造り酒屋の甘酒の素
  • 沼津 白隠正宗 あまざけ
  • 森永甘酒
  • メロディアン 酒粕甘酒
  • 仁井田本家 マイグルト
  • 寺田本家 マイグルト
  • こうじ発酵玄米 『玄米がユメヲミタ』
  • 八海醸造(八海山) 乳酸発酵の麹あまさけ
  • 八海醸造(八海山) 麹だけでつくったあまさけ
  • マルコメ プラス糀米糀から作った甘酒

 

酒粕で手作りした甘酒、身近なスーパーで売っている商品や、甘酒をよく飲むというメンバーから教えてもらった乳酸菌入り、玄米の商品など幅広く集めてみました。

 

飲み比べの方法

4人のメンバーに、商品名を知らせずに飲んでもらい、7項目を5段階で評価してもらいました。

 

評価項目

  1. おいしさ
  2. つぶつぶ感
  3. 甘さ
  4. 濃さ
  5. 酒臭さ
  6. 香りの好き嫌い
  7. 酸味

飲み比べてもらったメンバー

どちらかというと甘酒は苦手

甘酒は、1、2回しか飲んだことがないかも
今日は楽しみ

甘酒を飲むのはお正月くらい

甘酒なんてほとんど飲まない

おいしい甘酒トップ3

評価項目の「おいしい」のアンケート結果でランキングしました。

3位:飛騨天領酒造 造り酒屋の甘酒の素

2位、3位、4位(沼津 白隠正宗 あまざけ)は僅差でした。

 

ふつう、どこにでもありそう

まさに甘酒って感じ

という感想が一番おおかった甘酒で、濃く、お米のつぶつぶが残っていて、誰もがイメージする甘酒の味です。

 

きらい(まずい)と評価した人がいない、万人受けする甘酒でもありました。

きらいという評価が無かった甘酒は「飛騨天領酒造 造り酒屋の甘酒の素」「八海醸造(八海山) 乳酸発酵の麹あまさけ」の2つだけでした。

 

普通のお米と比べると糖度が1割5分高いと言われているお米を使っていることもあり、甘いと感じる人が多かったです。

原材料:米(高精白米)、米麹
1 おいしい
2 つぶつぶ感がある
3 甘い
4 濃い
5 酒臭さがある
6 香りが好き
7 酸味がある

 

2位:森永甘酒

赤い缶を見せれば誰もが「あ!知っている」というほど有名な「森永甘酒」が、2位でした。

 

飲み始めは甘さが強いけれど、後味があっさりしている。

と、甘いけれど飲みやすいという評価でした。

 

米麹甘酒と酒粕甘酒をあわせ、砂糖が入っているので、けっこう強く甘さを感じます。酒粕が苦手な人や、甘すぎると感じる人には低評価と、評価が分かれた甘酒でもありました。

原材料:砂糖、酒粕、米麹、食塩、酸味料
1 おいしい
2 つぶつぶ感がある
3 甘い
4 濃い
5 酒臭さがある
6 香りが好き
7 酸味がある

 

1位:八海醸造(八海山) 乳酸発酵の麹あまさけ

4人中3人が「飲みやすい!!」と、かなりの高評価だったのが「八海醸造(八海山) 乳酸発酵の麹あまさけ」です。

少し酸味を感じるかも?

ヤクルトみたい、これ一番好きです!

これ美味しい、飲みやすいなー

風味をよくするために乳酸菌が添加されているのですが、これが軽く酸味を感じさせ、飲みやすさにつながっているようです。

普段甘酒を飲まなくて、甘酒の濃さと甘さが苦手という人には、とても飲みやすい甘酒だと思います♪

原材料:米麹(国産米)、乳酸菌
1 おいしい
2 つぶつぶ感がある
3 甘い
4 濃い
5 酒臭さがある
6 香りが好き
7 酸味がある

 

飲み比べの感想

つぶつぶ感

甘酒といえば「米のつぶつぶ」があり、これが苦手という人も多いのではないでしょうか?

 

今回試飲した11種類のうち、つぶつぶを感じたのは1商品のみ。

  • 飛騨天領酒造 造り酒屋の甘酒の素

それ以外の商品は、ほとんどつぶつぶを感じないという意外な結果でした。

 

つぶつぶが苦手な人も多く、小さな容器のものは飲みにくさにもつながるので、米のつぶつぶを残していない商品が多いのかもしれないですね。

甘さ

「甘」酒という名前のとおり、甘いのも特徴のひとつですよね。

 

砂糖を入れている3つの甘酒は、しつこい甘さを感じた人が多かったです。

  • 手作り酒粕甘酒
  • 森永甘酒
  • メロディアン 酒粕甘酒

 

特に「メロディアン 酒粕甘酒」は、一口飲んだだけで

何これ、すごい甘い

と声があがるほど甘かったです。

濃さ

トロっとしている濃さも甘酒の特徴ですね。

こちらも飲む前の予想に反して、濃さを感じる商品は次の3つだけでした。

  • 手作り酒粕甘酒
  • 飛騨天領酒造 造り酒屋の甘酒の素
  • こうじ発酵玄米 『玄米がユメヲミタ』

 

こちらの3商品は、自分好みの濃さになるよう薄めたり、牛乳や豆乳で割ったりとアレンジして飲むのもおすすめです。

 

その他は、そのまま飲んでもすっきり飲めるように薄めに作られているのかもしれません。

酒臭さ

酒臭さの判別は、実はとても難しかったです。
というのも「クセ」を感じるけれど、それは「酒」なのか「麹」なのか判断しづらかったからです。

 

実際、アルコールが入っていない2商品も「酒臭さがある」と評価されていました。

  • 沼津 白隠正宗 あまざけ
  • 仁井田本家 マイグルト

 

逆に、森永の甘酒は酒粕が入っているにもかかわらず、酸味料などで中和しているのか、「酒臭さ」を感じない人が多かったです。※酒粕が入っていることは感じます。

香り

酒粕や麹の香りに少しクセがあるせいか、どちらかというと好きじゃないと評価される商品が多かったです。

その中でも「森永の甘酒」は、わりと好きという評価でした。

酸味

乳酸菌発酵させた商品、乳酸菌を添加した3つの商品には、酸味を感じる人が多かったです。

  • 仁井田本家 マイグルト
  • 寺田本家  マイグルト
  • 八海醸造(八海山) 乳酸発酵の麹あまさけ

 

特に、乳酸菌発酵させている「マイグルト」の2つは、強めに酸味を感じるため、他の甘酒と比べて飲むと少し違和感を感じました。

トップ3以外の評価紹介

手作り酒粕甘酒

木戸泉 自然米酒粕 500gで作った手作り甘酒

千葉県いすみ市にある木戸泉酒造の酒粕で作りました。
この酒粕は、無農薬・無化学肥料はもちろんのこと、たい肥も動物性ではなく植物性のものしか使わないと、徹底的にこだわった農法で育てられたお米を原料にしています。

 

酒粕500gで2Lの甘酒を作ることができます。
作り方はこちらで紹介しています。味見をしてみて好みの濃さに調整してみてください。

手軽につくれる「酒粕甘酒」簡単レシピ。加熱しない「酒粕酵母ジュース」のレシピも!
栄養分が沢山含まれている酒粕。とっても簡単に甘酒がつくれます。又酒粕甘酒はちょっと苦手!という方でも美味しい酵母ジュースのレシピもあわせて紹介します♪ 酒粕でつくる酒粕甘酒の作り方 材料 材料 容量 備考 酒...

 

かなり濃かったのと、酒粕が苦手なメンバーもいたので、飲み比べでの評価はいまひとつでしたが、わりと好きという評価もありました。

1 おいしい
2 つぶつぶ感がある
3 甘い
4 濃い
5 酒臭さがある
6 香りが好き
7 酸味がある

 

沼津 白隠正宗 あまざけ

 

少し酒臭さを感じるかも?

フルーツみたいな甘さで好き

クリみたいな甘さを感じるかも

自然の甘さが好きと女性に評価が高かったのが、「沼津 白隠正宗 あまざけ」です。

 

沼津にある酒蔵「高嶋酒造」が、2年の試行錯誤を経て完成させた「甘酒」で、グルメ雑誌にも取り上げられる日本酒「白隠正宗」にも使っている国産の米麹と富士山の湧き水を使い、本来の甘味と風味にこだわって作られています。

 

原料は米麹のみで、アルコールは入っていないにもかかわらず「酒臭さ」を感じた人が多かったので、麹に特徴があるのかもしれません。

原材料:米(高精白米)、米麹
1 おいしい
2 つぶつぶ感がある
3 甘い
4 濃い
5 酒臭さがある
6 香りが好き
7 酸味がある

 

メロディアン 酒粕甘酒

何これ、すごい甘い

ホントだ。ずいぶん甘いなー

と声があがったほど甘かったです。

 

酒粕甘酒ですが、酒臭さを感じる人はあまりいませんでした。
甘さのせいか、唯一全員がきらい(まずい)と答えた甘酒でもありました。

原材料:砂糖、酒粕、澱粉、食塩
1 おいしい
2 つぶつぶ感がある
3 甘い
4 濃い
5 酒臭さがある
6 香りが好き
7 酸味がある

 

仁井田本家 マイグルト

乳酸菌発酵させている甘酒です。

 

微発泡しているくらい発酵が進んでいたため、かなりの酸味を感じました。(乳酸菌が生きているという証拠でもあるのですが)甘酒と思って飲むと、酸味に違和感を感じるかもしれません。

 

米と米麹を原料にしていますが、つぶつぶ感はありません。アルコールは入っていないにもかかわらず「酒臭さ」を感じた人が多かったです。

 

酸味がつよかったせいか、好き嫌いが分かれました。
※寺田本家と同じレシピで造られています。

原材料:米・麹
1 おいしい
2 つぶつぶ感がある
3 甘い
4 濃い
5 酒臭さがある
6 香りが好き
7 酸味がある

 

寺田本家 マイグルト

乳酸菌発酵させている甘酒です。

仁井田本家のマイグルトほどではありませんでしたが、酸味があります。酸味があるためか甘さはそれほど感じず、スッキリしているという評価でした。
甘酒と思って飲むと、酸味に違和感を感じるかもしれません。
※マイグルトは、寺田本家が作り出した商品です。

 

米と米麹を原料にしていますが、つぶつぶ感はありません。

 

仁井田本家のマイグルトでは「酒臭さ」を感じた人が多かったですが、寺田本家のマイグルトでは「酒臭さ」を感じた人は少なかったです。これは麹菌の違いによるものかもしれません。

 

酸味のためか、好き嫌いが分かれました。

原材料:米・麹
1 おいしい
2 つぶつぶ感がある
3 甘い
4 濃い
5 酒臭さがある
6 香りが好き
7 酸味がある

 

こうじ発酵玄米 『玄米がユメヲミタ』

玄米で造られた甘酒です。

 

色が茶色なので、

味噌??これ甘酒ですか?色が怖いんですけれど。

と、かなりのインパクトがありましたが、意外においしいと評判でした。

 

香りに少しクセがあるのか、苦手と感じる人が多かったようです。

 

玄米と米糀を原料にしていますが、つぶつぶ感はありません。
使われている玄米は、農薬や化学肥料に頼らない、こだわった農法で育てられた「コシヒカリアモーレ」を使用しています。そのためか穀物の甘さを感じ、美味しいと感じる人が多かったです。

 

クリっぽい甘さ、濃いから薄めたほうがいいかも

かぼちゃっぽい甘さがしますねー

そのまま飲むのがおすすめですが、けっこう濃いので牛乳や豆乳で割ってもいいと思います。

原材料:玄米(石川県)、米糀
1 おいしい
2 つぶつぶ感がある
3 甘い
4 濃い
5 酒臭さがある
6 香りが好き
7 酸味がある

 

『玄米がユメヲミタ』というネーミングも面白いですよね。
これは、発酵させるために玄米を一晩寝かせるという意味のユメと、農家の未来を明るくしたいという意味のユメを込めて、無印良品などの名付け親として有名なコピーライターの日暮真三さんが付けられたそうです。素敵な由来ですよね。

 

八海醸造(八海山) 麹だけでつくったあまさけ

「乳酸発酵の麹あまざけ」と同じ八海山で造られたあまざけですが、味はけっこう違いました。

同じメーカーなのに、ぜんぜん違うんだ。

と、みんなびっくりしていました。

 

米麹のみ原料にしていますが、「酒臭さ」を感じる人が多かったです。
甘くて濃いめの味で、つぶつぶ感はありません。

 

好き嫌いが分かれた商品でもありました。

原材料:米麹(国産米)
1 おいしい
2 つぶつぶ感がある
3 甘い
4 濃い
5 酒臭さがある
6 香りが好き
7 酸味がある

 

マルコメ プラス糀米糀から作った甘酒

さらさらして、あっさりしていて好き

すっきり、さらりとして、甘さ控えめの甘酒です。
米、米こうじ、食塩を原料にしていますが、つぶつぶ感はありません。

 

さっぱりしすぎているのか、評価が分かれた甘酒でもありました。

米、米こうじ、食塩
1 おいしい
2 つぶつぶ感がある
3 甘い
4 濃い
5 酒臭さがある
6 香りが好き
7 酸味がある

まとめ

甘酒の飲み比べをお願いした時には

飲み比べるほど、甘酒に違いなんてあるの?

と乗り気ではなかったメンバーですが、2個目を飲んだときには、

1個目とぜんぜん違う、面白い!!

と衝撃がはしっていました。(その後、かなり盛り上がりました)

 

おいしい甘酒トップ3は、飲みやすさが評価されて上位にきたものが多かったです。

 

甘酒といえば、お米のつぶつぶ感が残っているイメージだったのですが、ほとんどの甘酒はそれほど感じなかったのも、ちょっと驚きでした。

 

個人的には、穀物の甘さを感じたこちらの2つを、また飲んでみたいと思いました。

パッケージも素敵なので、お土産などにもいいかもしれませんね。

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