キムチに乳酸菌が含まれているイメージなんて無い、という方も多いのでは?実は私もそうでした。
調べてみると、キムチは乳酸菌がたっぷり入った発酵食品でした。しかも、ヨーグルトで乳酸菌を摂るよりも嬉しい効果もありました。
ですが市販品のキムチの中には、乳酸菌が含まれていない「キムチ風」の商品も多いとか!
乳酸菌が含まれているキムチと、含まれていないキムチの見分け方もご紹介します。
キムチに含まれている乳酸菌の量はどのくらい?
キムチには、ヨーグルトと同じくらいの乳酸菌が含まれていると言われています。
日本でキムチといえば唐辛子が入った赤いキムチが一般的ですが、韓国ではもう一つ「水キムチ」というものがあるそうです。
この水キムチには、赤いキムチの約2倍の乳酸菌が含まれていると言われています。
水キムチは、漬けるときに唐辛子を入れないため辛くなく、色も赤くありません。
韓国では、漬けたお野菜はもちろん、残った漬け汁を冷麺のスープに利用するそうです。
水キムチの作り方はとても簡単なので、気になる方はぜひ手作りしてみてください。
レシピはこちらで紹介しています。
キムチで乳酸菌を摂るメリットとは?
ヨーグルトではなくキムチで乳酸菌を摂ると、次のようなメリットがあります。
- カロリーが少ない
- 乳酸菌を効果的に摂れる
- 生きて腸まで届きやすい
カロリーが少ない
100gあたりのカロリーを比べると、ヨーグルトよりキムチのほうが 3/4 程度のカロリーで済みます。
ヨーグルト | 61.9 kcal |
キムチ | 45.9 kcal |
便秘を改善するために乳酸菌を摂りたいけれど、ヨーグルトのカロリーが気になるという方はキムチのほうが安心して食べられます。
乳酸菌を効果的に摂れる
乳酸菌はそれだけを摂るのではなく、乳酸菌のエサになる野菜や果物も一緒に食べるのが効果的だと言われています。
乳酸菌やビフィズス菌だけをとるよりも、それらの『エサ』となる食物繊維やオリゴ糖もたっぷりとるのが効果的。
引用元:乳酸菌の効果的なとり方 食べるタイミングも重要
キムチは白菜などの野菜を漬けたものなので、乳酸菌のエサとなる野菜も一緒に摂れることになり、効果的です。
生きて腸まで届きやすい
ヨーグルトに生息する乳酸菌は動物性乳酸菌、キムチに使われる植物に生息する乳酸菌は植物性乳酸菌に分類されます。
動物性乳酸菌は胃酸に弱く、腸に届く前にほとんどが死滅してしまうと言われています。
キムチに生息する植物性乳酸菌は、酸や塩の強い過酷な環境を生息できるので、胃酸に負けず生きて腸まで届くと言われています。
植物性乳酸菌と動物性乳酸菌の違いについては、こちらで詳しく紹介しています。
発酵していない「キムチ風」って何?
キムチは韓国の発酵食品です。日本でもたくさんの商品が販売されていますが、日本で市販されているキムチは、漬け汁につけただけで発酵させていない「キムチ風」の商品が多いそうです。
また、発酵させた時点ではキムチに含まれている乳酸菌は生きていますが、商品として流通させる段階で熱処理により乳酸菌を死滅させてしまうため、生きている乳酸菌が含まれているものは少ないそうです。
市販の漬物は、調味料で味を付けた“発酵した漬物風”のものが多い。また、発酵させたものであっても、乳酸菌が生きたままだと味が変化してしまうため、乳酸菌を死滅させて発酵をとめてあるものも多い。
「漬物から生きた乳酸菌をとりたい場合、手作りのぬか漬けやキムチがおすすめです。手づくりが難しければ、ぬか漬けは青果店の店先などで売られているものを買うといいでしょう。キムチは時間がたつと酸っぱく変化するタイプのものを選んで」
引用元:乳酸菌は生きて腸に届く?ビフィズス菌との違いは?
発酵しているキムチ、していないキムチの見分け方
発酵しているキムチとしていないキムチは、どのように見分けたらいいのでしょうか?いくつか見分ける方法をご紹介します。
キムチくんマークで見分ける
キムチくんマークというのをご存知でしょうか?韓国産のキムチにのみつけられる韓国政府公認のマークです。
韓国産のキムチは発酵食品なので、キムチくんマークがついていれば発酵されたキムチといえます。
韓国産のキムチを見分ける方法の一つがキムチくんマークです。キムチくんマークは韓国産キムチにのみつけられており、韓国政府認定のおいしさと信頼の証です。
パッケージや原材料で見分ける
近くのお店に、キムチくんマークの付いている商品がないという方もいますよね。
その場合は、商品のパッケージや原材料を見てみましょう。
パッケージに「発酵食品」や「発酵キムチ」と書かれていれば、発酵されているキムチになります。
「発酵」とパッケージに書かれていない場合には、原材料をみてみましょう。
- キムチを発酵させて作るときの材料が書かれていること
- 無添加であること
の2点を確認してみましょう。
発酵させていない場合は、添加物をたくさん入れて「キムチ風」に見せている可能性があります。
キムチの手作りレシピを見ると、野菜以外の材料では次のようなものが使われています。
参考:NHK-本格キムチの作り方
例えば、キムチくんマークの付いている「牛角韓国直送キムチ」の原材料は、
赤唐辛子粉、にんにく、えび塩辛、しょうが、牡蠣ソースなど、レシピとは多少ちがいますが、唐辛子や魚介系の材料で作られていることがわかります。
あるネットショップで販売されていた「キムチ」の原材料は、
着色料で赤くし、調味料や酸味料などの添加物で味をキムチ風にしていることがわかります。
お店の手作りかどうかで見分ける
道の駅や、お惣菜などを売っている昔ながらの地元のお店には、手作りのキムチを売っているところがあります。
手作りキムチなら、熱処理されていない発酵キムチが多いので、生きている乳酸菌が含まれている可能性があります。
まとめ
キムチは、ヨーグルトと同じくらいの乳酸菌が含まれていると言われる発酵食品です。
ヨーグルトではなくキムチで乳酸菌を摂るメリットには、次のようなものがあります。
- カロリーが少ない
- 乳酸菌を効果的に摂れる
- 生きて腸まで届きやすい
日本で市販されているキムチには、つけ汁に漬けただけで発酵させていないために乳酸菌が含まれない「キムチ風」商品があります。
発酵されているキムチかどうかは、次のような方法で見分けましょう。
- キムチくんマークがついている
- パッケージに「発酵」とついている
- 原材料にキムチの材料が書かれている、無添加である
- お店の手作りキムチである
例えば、「牛角韓国直送キムチ」にはキムチくんマークがついています。
モンドセレクションを受賞した「天平キムチ」は、すべて日本で作られている自然発酵のキムチです。キムチの素を一枚一枚丁寧に塗り込んで漬けられています。発酵を止めることなく届けてもらえるので、家庭でも発酵が進み、味の変化を楽しめます。
「気に入って食べているキムチが発酵キムチではなかった!」とショックを受けている方もいるかもしれません。その場合は、生きた乳酸菌を足すというのはいかがでしょう?
『乳酸菌がいきているマイグルト(モバイル マイグルト)』は、農薬不使用の国産米と麹を使い、自然発酵により増えた乳酸菌を生きたまま眠らせて粉末状にしたものです。
水と反応することで乳酸菌が目を覚ますので、お気に入りのキムチにさっと振りかけて使うと、手軽に生きた乳酸菌を足すことができます。
コメント